神楽坂建築塾公開講座 討論◎巨大都市の解体に向けて

日 時:2003年12月14日() 13時30分〜15時
場 所:アユミギャラリー高橋ビル地下二階(地下鉄東西線神楽坂駅真上)地図はこちら
受講料:2,000円(当日精算いたします)
受講希望の方はメールにて「氏名・住所・アドレス・電話番号・受講人数」をお知らせ下さい。折り返しご連絡いたします。



▲高層ビルと神楽坂の路地

 


▲昨年の公開講座の様子

 昨年12月に行われた公開講座での討論「現代都市の再生」では、日本の建築高層化の歩みとイタリアの歴史的建造物保存の制度的解説を踏まえた上で、六本木ヒルズに代表される「都市再生」を掲げた大規模再開発が実際には土地の履歴を消し去り一極集中による新たな問題を生み出し、更に景観にも大きなダメージを与えている現実が批判されました。

 今期2回目の公開講座となる本講座では、その議論を引き継ぐ形で、田園都市論とも結びつけながら「怒濤のように進む巨大都市化の流れの中では人間らしい生活は実現できないのではないか」という問題意識を更に掘り下げます。

 「巨大都市解体」という大きなテーマは、第一に森ビル等が謳う「職住接近生活」の実像を確かめるとともに、その元で暴力的に行われてきた「土地の履歴の消去作業」を批判的に検証することであるでしょう。
 第二に、果たして都心に暮らすことだけが「豊かな生活」といえるのかということを人々の価値観を含めて再検討することが必要になるでしょう。
 そして第三に、そのプロセスは衰退し空洞化する地方都市における自律的な生活・産業基盤の確立と新しい意味での田園都市論の確立という課題を視野に入れた議論になるに違いありません。
 「都市の解体」という衝撃的なタイトルも、実にそこまで事態が進行しているという危機感のゆえでもあります。地域に根差した生活とその中での豊かさの実現という困難な課題を、私たち一人ひとりの意識変革と実践を通して少しずつ解決していく――そのための有意義な討論にしたいと思います。



パネリスト(五十音順)

コメンテーター

青山恭之氏(建築家)

1958年埼玉県生まれ。武蔵野美術大学大学院(デザイン専攻建築コース)修了。
武蔵野美術大学建築学科非常勤講師。1996年より、永田博子氏とアトリエ・リング一級建築事務所(さいたま市)を主宰。

平良敬一氏(塾長・建築評論家)

1926年沖縄生まれ。東京大学第一工学部建築学科卒業。『国際建築』『新建築』『建築知識』『建築』『SD』等の編集者を経て1974年 建築思潮研究所設立、『住宅建築』創刊。1993年より相談役。1997年日本建築学会賞受賞。1999年より神楽坂建築塾塾長

佐奈芳勇氏(建築家)

1954年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒、武蔵野美術大学建築学科卒。
設計事務所勤務、東京YMCAデザイン研究所および武蔵野美術大学講師を経て、現在佐奈建設(株)代表取締役。

長谷川 堯氏(武蔵野美大教授)

1937年 島根県生まれ。武蔵野美術大学教授、建築評論家。近代建築史、建築論、デザイン史等を専門とする。『生きものの建築学』、『神殿か獄舎か』、『都市廻廊』(毎日出版文化賞)、『建築有情』(サントリー学芸賞)等著書多数。田園都市論に関しては『建築逍遥』(平凡社)、『田園住宅』(学芸出版)に詳しい。

沢 良子氏(東京造形大学助教授)

早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。1920〜30年代の日本、ドイツ建築、近代デザイン史を専門とする。
昨年まで六本木に在住。六本木ヒルズの高層建築物の景観に疑問を感じ、さまざまなメディアでの発言を続けている。


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